アディクションカレッジ活動日誌

※2019年4月、「アディクションカレッジ」は名称を「すずらんささえあいの会」に変更いたしました。

2018年01月『再始動へのカウント3』

 この活動日誌を更新するのは何年ぶりだろうか。変化し続けることをエネルギーの源とするのが当法人。病院もクリニックも毎年同じということはなく、その建物やサービスはどんどん形を変えている。そんな中、年単位で活動休止したままのアディクションカレッジはある意味稀有な存在だった。
 けして忘れていたわけではない。だからホームページからも削除せず、春が巡ってくる度に今年度こそはと気にかけていたのだ。しかしどうしても目の前にある課題の方に力を注いでしまい何年も通り過ぎる結果となった。

 しかし時は来た。
 アディクションカレッジは依存症治療には欠かせないミーティングのプログラム。美唄では休止していたが、江別すずらん病院では外来・入院の患者さんを対象に週二回のミーティングを継続してきた。家族会も開始した。講演会も行なった。まだまだ至らぬ点は多いが、僕を含め依存症治療チームのスタッフは数年前よりも確実に理解を深めてきたと思う。そう、けして依存症治療を忘れていたわけではない。今なら美唄でもまた行なえるはずだ。

 ミーティングへの参加は依存症からの回復において不可欠なもの。当法人ではもともと『美唄ささえあいの会』として当クリニックで始まった。その後『アディクションカレッジ』と改変し、諸事情で美唄での活動は休止となった。
 それをまた行なうに当たり、まずはウォーミングアップ。平成30年1月23日(火)、江別から依存症治療チームのスタッフにお越し頂き、久しぶりに美唄でミーティングを行なった。患者さんとスタッフで同じ机を囲み、「アルコールとはどんな物質か、依存症とはどんな病気か」という基本をみんなで学習した。あの頃からここで働いている者として、新鮮さと同時に妙な懐かしさを感じてしまった。ここで生まれた治療が江別で修行してまたここに戻ってきた…そんな不思議な感慨だった。

 随分御無沙汰になってしまったが、アディクションカレッジも当クリニックの大切な医療サービス。新年度から定期的に開催できるプログラムになるように、現在準備中である。準備中なのに活動日誌に書いた理由はただ一つ、書いた以上はやるしかなくなるから。

 改めて宣言しよう、アディクションカレッジが帰ってきます!

※本プログラムはクローズドのため、参加に際しては主治医の許可が必要です。2月・3月も開催予定ですので参加ご希望の方は事前にご確認ください。

(文:福場将太)

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