コラム

コラム2016年7月「7月の作詞 MICRO WORLD PRESENTS」

MICRO WORLD PRESENTS

生まれた時に手渡されたのは一枚の紙です
真っ白けで破れそうなたった一枚の紙です
温かくて優しい両手でそっと折りたたまれながら
時々嫌になって勝手にクシャクシャにもしました

生きることはそう小さな机で
折り紙を折るみたいに 一枚の紙からのファンタジー
思いも寄らない出来上がりかもしれない
袴を折ってたのに あれ? 風車


あなたに会えて輪を結んだのは一本の紐です
真っ赤っかで毛糸みたいな細い一本の紐です
指に絡めて慣れない手つきで模様を考えていたら
こんがらがってそっとあなたにほどかれていきました

愛し合うことは旅行の合間に
あやとりを取るみたいに 一本の紐からのミステリー
一人じゃできない物語かもしれない
田んぼがあなたの手で ほら 川になる


生きることはそう願いを包んで
折り鶴を接ぐみたいに 幾重にも連なったファンタジー
どうにもならないことばかりかもしれない
それでも膨らませて さあ 羽根広げて
しりとりをするみたいに 夢 繋ぎましょう

(written by 福場将太)

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