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コラム2025年7月「わかりにくい医療」
令和7年7月3日から4日にかけて、岩見沢市社会福祉協議会主催の講習会『知ってみよう! 精神保健を学べる講座』が開催された。今回その講師の一人として登壇したのでここにその思い出を。
病院には様々な診療科があるが、中でも精神科はわかりにくいとよく言われる。心というわかりにくいものを扱う医療も同じくわかりにくいのだ。また『福祉』や『保健』といった言葉も、よく使われるが具体的にどういうことかと言われるとなかなか難しい。
そんなわけで今回は『基本の基本を知ろう』と題し、心の病気とは何か、心の治療とはどういうものなのかについてお話しをした。会場には様々な立場の方がおられたのだと思うが、何か一つでもモヤモヤを解消するヒントになってくれていたら嬉しい。そして、心の医療に興味や関心を持って足を運んでくださったみなさんに感謝したい。
思えばこのわかりにくい医療に携わるようになってもう随分経つ。見つけた答えもあれば見失った答えもあり、迷っていることや探し続けていることもまだまだたくさんある。
人口の減少により、特に地方都市では様々な機関をこれまでどおりに維持していくのが困難になりつつある時代。交通機関、教育機関に加え、医療機関もその例外ではない。
それでもふとした時にそこにあるのが心の医療。このクリニックも来年末には開院20周年を迎える。
思えば愛しいこの仕事。そんな一日一日を大切にしたい。
(文:福場将太)