コラム

コラム2025年10月「笑顔で秋の講演を」

 先月に引き続き、2025年10月は精神科関連の講演のお仕事が3つ重なった。ここにその思い出を。

■12日(日) こころとからだの痛み研究会主催 第19回学術集会

 まずは東京。演題は「視覚障害が精神科臨床にもたらした効能 見えないいたみを想像する」。学会というほど大規模ではなく、医療者や教育者に限らず学びたい人たちが参加し、お互いの見識を共有しながら話し合う雰囲気が印象的だった。医師は大ベテランの先生が多かったが、僕のような若輩者の発表にも耳を傾けてくださり、その学びの姿勢を見習いたいと思った。

■22日(水) 心の健康づくり講演会

 続いて南幌町。昨年11月には睡眠の講演会をしたが、今回の演題は「どうなったら病気? 知っておきたい、元気な心でいるための7つのテクニック」。少しでも心の健康について興味を持っていただけたら嬉しい。去年も参加しましたという方も複数名おられ感謝である。

■23日(木) 働き盛り世代の心の健康づくり講演会

 最後は佐呂間町。演題は「どこからが病気? 基本の基本を知ろう、元気な心でいるために大切なこと」。実は前日の南幌町の講演と内容はほぼ同じで、こちらの方が働いている人向けのニュアンスを少々強めにお話した。会場の町民センターのホールはかなり広く、声も響いてまるで大聖堂の中で話しているようであったが、備え付けのグランドピアノを講演前の空き時間に触らせてもらえたのが思い出である。

 そんなこんなで閉幕した今月の講演3連発。反省点も当然あるが、ひとまず笑顔で登壇できたのでよしとしよう。
 さて、季節は短い秋を終えて冬へと入っていく。各会場でお会いできたみなさん、くれぐれもご自愛くださいませ。

(文:福場将太)

前のコラム | 一覧に戻る