インタビュー

小野寺 亮太

  • 4階病棟課長 認知症認定看護師
  • 勤続年数/9年

#産休取得について

産休、育休を取得したいと申し出た時の周囲(上長、同僚、家族など)の反応はいかがでしたか?

「いいね!!」、「取りな取りなー」と前向きな言葉を言われたのが印象的でした(嫌な顔されるのが当然だと思ったので)。数年前に入籍した時にその時の上司から、「あなたが一番最初にうちの病院でとりなさい」と言ってくれたのもとてもありがたかったです。また、仕事のことを考えると1~2ヶ月と考えていたのですが、「もっと長く取れるんだよ、奥さんとしっかり話し合って決めて下さいね」と妻の心配をしてくれる人ばかりでとても恵まれた環境だと感じました。結局4ヶ月間育休取得することを決めたのですが、医師・看護部・コ・メディカルスタッフ全員が「どうにかするよ」と言ってもらい、休むときも罪悪感感じずに育休取得することができました。

実際に産休、育休を取得してどうでしたか?

妻が出産後1ヶ月実家に帰っていたので、戻ってくるタイミングに合わせて育休を4ヶ月間取得したのですが、こんなに妻や子供と一緒の時間を過ごす時間はもうないなと思えるくらい一緒に過ごせました。家族との時間を大切にすることで仕事への励みになったり、出産後の妻の様子を知ることで、女性の多い職場で自分が働く際にスタッフの気持ちを知り、寄り添う事が出来ると感じました。自分に余裕が無い時に良い看護は出来ないと感じているので、時には家族のことだけを考える時間を作るのも大切な時間なんだと実感しました。

職場復帰に不安はありませんでしたか?

少しありました。育休取得1ヶ月後くらいに少し自分の生活リズムも整いはじめ、「こんなに休んで自分は戻れるのだろうか」と不安を感じる時間がでてきました。自分に余裕が生まれたからだと今は振りかえることが出来ますが、少し不安でした。何か出来る事をやろうと今関わっている疾患の勉強をしたり、資格更新の書類作りをすることで不安な気持ちを感じることは少なくなりました。

職場に復帰した時の、同僚の受け入れはいかがでしたか?

現在コ・メディカル室にディスクがあり、多職種と関わる事が多いのですが、色々な職種の方が「待ってたよー」と言ってくれたのが一番嬉しかったです。同時に病棟では認知症の困難事例を多く抱えていて、「これからひとつずつ解決していくぞー」と前向きな気持ちになり、復帰直前に感じていた不安な気持ちは全くなくなりました。苦手だった書類作りに育休取得前は1時間かかっていたのですが、仕事を4ヶ月離れたことで、仕事への意識も高まっていたからか、半分の時間で書類作成することが出来るようになっていて自分でもびっくりしました。(笑)家事・育児を効率的にこなす方法を自宅で考えるようにしていたからかなと感じています。育休取得は仕事効率化にも役立ちます(笑)

最後に、当院の子育て支援の強みを教えてください。

育休取得に病院全体が前向きなこと、保育園もあり、子供と近い距離で働ける環境があるのはとてもありがたいことだと思います。保育園担当看護師の顧問が元々看護の教員をしていたのもあり、発達段階など困った事を相談しやすい環境にあるのもとてもありがたいなと思います。入職時の研修で子供の発達段階を学べるのも子育て世代にはとても良いことだなと感じます。

(2023年07月)

※所属、役職、勤続年数は取材当時のものです

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