すずらん広報倶楽部

2012年07月 取材班による突撃インタビュー『デイケアって何??』

今回お話を聞いたのは…
澤口 篤(さわぐち あつし)

入職6年目。美唄病院時代に3年間デイケアを経験、その後現在に至る。
地域連携・医療相談室副主任
デイケア開設準備主担当者
精神保健福祉士
趣味はつり
32歳まで他の職種を経験し、医療福祉の道に入る。
一言:「援助される援助者として常に誰かに助けられ業務をこなしています」

今回の広報倶楽部取材班(記者)は…
取材班(記者):澤目亜希(さわめ あき)

入職1年目の新人。北海道医療大学大学院修了。臨床福祉学修士。
地域連携・医療相談室所属
精神保健福祉士
柔道初段
法人HPの「みんなのつぶやき」では、PSW1号機として好評つぶやき中
一言:「経験豊かな精神保健福祉士の先輩方にたくさんのご指導いただいております!」

記者:「突撃インタビュー」は今月からの新企画で、病院内のいろいろなお方にインタビューを行おうというものです。このインタビューを通じて、病院の雰囲気やこれから行おうとしていることなどを、リアルタイムに、面白おかしくお伝えできたらと思っています。  記念すべき第1回目は、同じ地域連携・医療相談室の先輩精神保健福祉士(PSW)である澤口副主任に突撃しました。インタビューの内容は、9月から開設予定の「デイケア」についてです。先輩、よろしくお願いします。


「初めての取材です」

澤口:よろしくお願いします。昨日徹夜で質問の回答を考えたので何でも聞いてください。でも、アドリブはなしでお願いします。

記者:そ、そうですか・・。では、ベタなところから質問させていただきますが、そもそもデイケアって何ですか?

澤口:精神科デイケアとは、グループ(集団)で行う外来治療の一つです。始まりは1946年のイギリスやカナダで創始した集中的な精神科外来通院医療です。 当時はデイホスピタルといい退院後に再発を繰り返す患者さんが多かったため、日中の一定期間(6時間程度)を病院で過ごすことで退院された患者さんの再発防止に効果をあげていました。
日本では、1963年から当時の厚生省が中心となり国立精神衛生研究所で開始され、10年間の実績を積み、デイケアが正式に外来通院治療と認められ全国の病院で実施されるようになりました。
当病院でも9月から開始予定で、現在私が主となり開設の準備中です。

記者:なるほど!。完璧な回答をありがとうございます。このデイケアは誰でも利用できるのですか?


「理論派と呼んでください」

「なんとなく分かってきました」

澤口:原則として当院に外来通院中の方で主治医がデイケアを必要とした方が対象となりますが、まずはご相談下さい。当院通院中の方は主治医にご相談下さい。

記者:利用者の立場から質問させていただきます。江別すずらん病院のデイケアは同じ病院に通院していないといけないのですか?他の病院やクリニックから通院することは可能ですか?

澤口:当法人のクリニックで既にデイケアを実施している美唄メンタルクリニックでもいただいたことのある質問ですが・・当院のデイケアのみの利用を希望する場合については、今後検討していきます。

そうなのですね。そういえば、デイケアって毎日行かないといけないのですか?

澤口:これもよくある質問ですね。利用日(回数)についてですが、主治医と相談して決めていきます。ご自分にあったペースで利用することが大切です。

記者:何となく利用するイメージがわいてきました・・。次にスタッフですが、スタッフにはどんな人がいるのですか?

澤口:医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士・臨床心理士・栄養士などがチームで関わっていき、病気の事や生活について各専門職がサポートしていきます。江別すずらん病院のデイケアメンバーについては、今後の突撃取材で是非ともオープンにしていってください。

記者:今後のテーマをいただきありがとうございます。実は次回も既に計画済みですよ。

澤口:また私ということでなければ何でも結構です。予習が結構大変なので次回はできれば他の方でお願いします。

記者:普段のありのままでいいのですが・・というより、ありのままのほうが良いのですが・・。ところで、デイケアではどんなことをするのですか?

澤口:日中の一定時間、病院やクリニックに行き集団活動を行います。これを活動プログラムといい、実施機関によって内容は様々ですが、創作活動や料理教室、スポーツ、レクレーション、話し合いを通じて集団生活のマナーやコミュニケーション能力の向上、規則正しい生活を送ることができます。就労までの準備期間や日中の社会参加の場としても高く評価されています。まずは楽しむ事が一番ですね。具体的な活動プログラムについては現在作成中です。

記者:いろいろありがとうございます。これで質問は終了です。最後に何か言いたいことはありますか?

澤口:先ほども言いましたが、次回のインタビューは出来るだけ別の人でお願いします。このくらいの回答でも結構一杯一杯です。

記者:以上で突撃インタビュー1回目を終わります。次回もお楽しみに!


「本当に限界近いです」

「無事終了です」

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